単元「人物の変化に気を付けて読み,『りいこインタビュー』をしよう第一時

公開日: 2023年6月14日水曜日

こんにちは。今年度3年生の担任となりました。

本校2年目の国語科 木下忠志です。

今回は「まいごのかぎ」を学習材とした単元「人物の変化に気を付けて読み,『りいこインタビュー』をしよう」という学習に取り組みました。

具体的には,物語を読んで感じたりいこに対する疑問を基に,読者の立場からりいこにインタビューをするという活動です。その中で,自分たちの感じた「なぜそうしたのか」「どのような気持ちだったのか」などの疑問に,りいこの立場になって答えることで,根拠となる叙述やそれらをどう関連付けたかを明らかにしながらりいこの気持ちを具体的に想像することができるようにしていきます。

単元の導入では,物語を読んで感じたことを基に,言語活動を設定しました。

子どもたちは,物語を読み終わった後,主人公「りいこ」の気持ちを自然と考え始めました。

りいこのしたことや言ったことと自分を重ねながら「自分だったら〜」と語り始め,

「りいこのように落ち込んでいたら,自分だったらかぎを拾わないかもしれない」

「自分だったら何が起こるか分からないからかぎをさすと思う」

「自分だったら一回目にかぎをさして,大変なことが起きたらさすのをやめちゃう」

など自分の考えを語っていきました。

そこで,この学習材ではどのようなことを考えていきたいかを問うと,

「なぜかぎを刺したのか」「さした時の気持ちを考えたい」という答えが返ってきました。

T:気持ち,どうすれば考えられるかな。

C:全部さしちゃったから,かぎをさすとワクワクしてさしたんじゃない?

T:それは,想像しているんだね。

C:いつしか,吸い込まれるようにさしていましたって書いてある。吸い込まれるように…

T:りいこの気持ちどうしたら分かるかな。

C:ちょっと難しいな。

C:最後はうれしくなったんじゃないかな。

C:最初はうつむいているから悲しい。

子どもたちは,叙述の中からりいこの気持ちが書かれている言葉を見つけながら,考えようとしていました。しかし,なかなか気持ちを知りたい=りいこにお尋ねしてみたいには結びつきませんでした。事前の「話す・聞く」単元の学習では,友達の気持ちを知りたい時に,「なぜ」「どうして」という言葉を使ってお尋ねすると相手の気持ちや行動の理由を知ることができるという学びをしていましたが,実在しない物語の人物にお尋ねしてみたいと思いを引き出すためには,少し手立てとして不十分であったと感じています。

子どもたちからは,「きつつきの商売」で経験したように「なりきって考える」という意見が出てきました。物語教材でどのような学習経験をしているか,その積み重ねの大切さを感じました。

そこで,「気持ちを知りたい時,みんなはどうする」と子どもたちに問うと,「聞いてみる」という意見が出てきました。

「でも,できないんじゃない?」と意見が出てきましたが,別の子から「りいこになりきってみるとできそう」という考え出てきたので,聞く・なりきるという二つの活動を組み合わせて,インタビューという活動に取り組むことにしました。

予定では,この時間で実際に1の場面でインタビューしようと考えていましたが,時間が足りなかったので,改めてモジュールの時間を使い,1の場面でりいこ役とインタビューする人に分かれていインタビューのやりとりをする活動を行いました。

子どもたちは,お尋ねしたいところを見つけ,実際にインタビューをする学習に取り組むことで物語の始めでりいこが「友達にくすくす笑われて恥ずかしかった」「うさぎを消してしまって申し訳なかった」という気持ちがあり,とても落ち込んでいることに気付いていました。

次時では,2〜5の場面に分かれて自分のお尋ねしたいところをインアタビューする活動に取り組んでいきます。



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