【実践紹介②】帰り道 教材との出合い ~1回目の人物像を想像する~

公開日: 2026年5月17日日曜日 「帰り道」(光村図書6年)

 帰り道 2時間目 ~教材との出合い~

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本時の板書




本時では、人物像について読むことの意義を考えた上で、教材と出合わせていきます。その際に、「1」まで読んだ時と「2」まで読んだ後の律と周也の人物像について想像し、そのずれから単元の課題設定を行っていきます。

本時の話に入る前に、今クラスで取り組んでいる事を紹介します。
本実践に入る前に、「自分の推しの人物紹介(物語編)」という事で、子どもたちは自分の物語の中の自分の推しの人物を紹介するという活動に取り組みました。
ここで、その人物を語る際に、その人物の行動等から自分の推した理由を語る姿は十分に見ることができた一方で、心情やその物語の全体を含めた人物像を書けている子はほとんどいませんでした。
子どもたちは、人物像と言いながら、実際に語っている事には少し乖離があるなと感じたところでした。
しかし、推しの人物を探しながら、読むという初めての体験をした子どもたちに、「やってみての感想を聞いてみました。」すると・・・。

・自分と人物を比べながら読むと、自分の似ている部分違う部分を読むことでより面白く感じた。
・その自分が注目した人物が次に何をするのか?考えながら読むから、展開がより面白く読めた。
等、こっちの予想を超える反応が返ってきて、自分自身新たな発見がありました。

そうした子どもの姿を基にして、
大単元「物語の魅力を探る!」を設定しました。
この大単元では、子どもたちの読書と読解をよりシームレスに、より往還できるようにするために、読むことの学習と読書の学習をミックスさせた大単元です。

この「物語の魅力を探る!」の大単元の中に、本単元「帰り道」が位置づけています。


それでは、本時の話に入っていきます。

【学習活動①】「物語の魅力を探る!」での活動を想起する。
この活動では、前段で説明をした、「物語の魅力を探る!」で活動した、「推しの人物紹介(物語編)」で行った活動を想起し、人物を中心に読むことの良さ等を共有しました。
子どもたちが出した意見として(出す子どもの名前はすべて仮名です。)

わたり:自分と比べて読んで読むと自分と似ているな~と感じるから面白い!
じょん:こいつって、こんな人物だからこれから先、きっと〇〇するんだろな~と考えながら読むと予想外の展開になった時にすっごく感動がある。
たくし:行動とつなげならが読むとより、物語が入ってくる。

子どもたちは、人物を通して、物語を読む事の面白さを十分に感じているようでした。
そうした、単元での活動を十分に振り返った上で本教材「帰り道」へ入っていきます。

【学習活動②】「1」までを読み、律と周也の人物像?について話し合う
ここでは、題名読みをした後に、教材文へと入っていく事にしました。
題名読みをすると子どもたちは・・・。
りんか:題名通りに、小学生が不思議な出来事に合う感じのお話かな?
ゆらら:帰り道に友達と喧嘩をして仲直りするかんじかな?
りあな:夕焼けの情景が思い浮かぶようなそんなお話かな?

こうして、今までの物語の枠組みを頭に想起しながら、学習活動へ入っていきました。
また、ここでは、「1」の律視点まで一度読み聞かせをしました。
きっと「1」で考えた律と周也の人物像と「2」まえ読んだ先にある律と周也の人物像には明確な違いが表れるのではないか?と考えています。

「1」を読んだ後の感想を共有するところから、スタートします。
ビデオが(あみこ・そうた・かずし)の3人を中心に観察しているので
その会話が若干多いです。

T  :どうだった?
あみこ:悩みの片思い的な感じかな?
ゆうし:周也はのりがいいって感じかな?周也は律に何度も何度も話しかけている感じがす                       るし、仲直りしたいってきっと思っているんじゃないかな?
T  :じゃ律は、悩みが多くて、周也は、のりがいいやつって感じ?
CC :そうそう!そんな感じがする。
そうた:西君と東君やん(友情のかべ新聞)
あみこ:確かに、本当に性格が反対だもんね。
T  :律ってどんな人ってある?
CC :マイペース
ちかこ:どっちもいいかな?どっちもいやかな?とかすっごく人が聞いているのに悩んでい                    る感じがするし、マイペースなのかな?って思った。
CC :たしかに!
じゃん:メンタルがガラス細工って感じがする。わざわざこんな事でも傷つかなくてもいいよ    
    うな気がするんだよね・・・。
りあな:でも、相手の事を思っていないと引きずることだってできないよ。
CC :あ~確かに!
T  :じゃあここまでをいったんまとめてみると、周也は気にしていないけど、律はすっ                    ごく気にしているってそんな感じなのかな?
たくし:でも・・・。周也自体ももしかしたら悪いって思っているかもしれないよ。
CC :悪気がないって感じかな?

子どもたちが全体で共有する中で、律って・・・。周也って・・・。のように、なんとなくのイメージではありますが、自分たちなりに考えているような感じでした。

【学習活動③】「2」までを読み、律と周也の人物像?について話し合う

ここからは、続きがある事を子どもたちに知らせました。すると、子どもたちも感動!今までにはない、物語である事に感動!!
ここでは、周也の語り口からスタートしている事を知らせた上で、物語をスタートさせました。
「2」まで読んだ後の感想を共有するところからです。

ちよこ:周也は、のりにのってないというか、自分のせいである事を自覚しているようなそ                    んな感じがするんだよね。「1」を読んだ時は軽い人だと思ったけど、案外いいやつ                    かも?
ゆうし:ちよこさんと似ているんですが、部活まで休んでわざわざ一緒に帰ろうとしている                    し、自分の会話のキャッチボールができていない事も自覚をしているよね。だって、
                  わざわざ休んでまで会いに行っているからいいやつに決まっているよ。
T  :周也は、何を自覚しているの?
りあな:自分が悪いってわかっているけど、まだ言い出せないって感じ。
あみこ:ぱんぱん。自分の言葉は言えるけど、しっかりした自分の言葉が出せないって感じ
    律はマイペースって感じで、周也と反対な感じもするけど、どっちも焦っていたり、
                  相手の事を考えたりしているから、違うようで似ているなって思った。
CC :あ~確かに!!

子どもたちの中で、様々な律と周也の人物像が出てきました。
しかし、「1」を読んだ時と「2」を読んだ時では、違いあるという気づきを基に、本単元の課題を設定しました。

その後、1回目の人物像を書いてみることにしました。
振り返りの媒体は、昨年度の廣田実践のたぬきの糸車で「振り返る媒体を選らばせる」というものを参考にしてみました。
詳しくは、こちらから 

今回は、律か周也の人物像を書くか? 国語日記を書くか?自分の今の状態に合わせて選ばせるようにしました。
人物像を書いたのが12/29人 残りの17人は普通の振り返りを選びました。
一部を紹介します。

ももな(人物像)
律は、マイペースで結構繊細な感性の持ち主だと思いました。また決して悪い分けではないけど、一つのことにこだわって理解できるまで考えているそんな人だと思いました。

りくし(人物像)
自分が何をして、律がいやな気持になったのか、を考えることができているから

ゆみこ(振り返り)
私が疑問に思ったのが、なんで通り雨が降ったのに、プールの後に浴びるシャワーだと思ったのかが、不思議に思います。雨て分かるのにどうしてシャワー?

りんか(振り返り)
私は、周也と律の雨に打たれた時の表現が違うのが気になりました。

それぞれ、自分の考えをもっているようでした。
しかし、なかなか自身をもって書けません。そこで次の時間は、書けないといった子達を取り上げていきながら、どうしたら書けるか話し合いをしながら、問いを立てて行こうかなと考えています。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

国語科 岩﨑 兼司


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