みきのたからもの 5時間目「どうして見送ろうと思ったの?」
公開日: 2025年9月23日火曜日 みきのたからもの(光村図書2年)
本校1年目の岩﨑です。
前回に引き続き「みきのたからもの」の授業を紹介します。
前回の授業はこちらからご覧ください。
前回の授業では、ナニヌネノンと出会ったころのみきの心情を全体の場で話し合い、そこから見出した事を基にふきだしを書く事に繋げていきました。
子どもたちがふきだしを書いていく中で「なんでみきはナニヌネノンを見送ろうと思ったのか?」に立ち止まる姿がありました。その子の内実を語らせていくと「だってすぐ会ったんだよ。」「宇宙人だよ。」などみきの行動の不自然さが顕在化されていきました。
今回の授業では、「どうしてみきはナニヌネノンを見送ろうと思ったのか」を課題を設定しました。
前回の授業から解決のために方法を3つ共有しています。
①前の部分とつなげて考える。
②みきになりきって考える。
③自分とみきを比べて考える。
それぞれの班で「どの解決策を使っていくか」見通しをもたせた上で課題解決に向かいました。
最初の読みの中では、「いや友達だから見送るってあたり前じゃんという話から始まりました。」
すると
かりんさんからの発言から話が変わっていきます。
かりん:そもそも本当に友達なのかな?
T:どうしてそう思ったのかな?
かりん:だって会ったばかりでそんな簡単に友達になるのかな?
かいき:たしかに!たしかに!!
CC:確かにそうだよ。
T:えっみきとナニヌネノンが会って何分なんだろう?
CC:5分!10分! 15分
かりんさんの発言から時間で考えてみる。という視点が立ち上がって来ました。
その後、もう一度みきの行動から場面を整理していきます。
T:そもそも友達って言えるのかな?
CC:言えるよ!言えないよ!
かりん:だって短時間で仲良くなるには、難しいよ。
じゅん:確かに確かにすごく時間がかからないと友達になれないよ。
じゅん:友達になるには、遊んだりお話ししないと友達になれないよ。
こうさ:でも、みきはリボンを結んで見送ろうと思ったから友達になったんだよ。
こうさ:しかも石をあげた。石きっと特別な石だし。
T:どうしてそう思ったの?
こうさ:だって,また会えるよう願いを込めた石だしね。
その中で、じゃあどうしてリボンを結んでいったのか。という話になり。
子どもたちの中では、「また会いたいから」などが出始めました。だんだん空中戦の様相になりつつあるので、根拠はどこか問いもう一度考え初めていきました。
あんず:きっとひらひら動いているリボンが見てみたかったんじゃない。
すみれ:確かにそうなのかもしれない。
T ;それってどこから考えたの?
あんず:ひらひらと動くリボンを目でおいかけました。って書いてある。
うさ :飛行機もナニヌネノンも両方見たいってこと。
どうやらみきにリボンを結ぶ行為がどのようなものなのか多様な解釈がでて来ました。
①”ナニヌネノン”を見送りたいから。
②ナニヌネノンの”乗り物”を見てみたいから。
その後もう一度グループで話し合いの時間をとりました。
するとやはり2つ出てくるようです。
でも、つながりを見つけていくと。
C:「だってマヨネーズの容器みたいなやつだよ」僕だったら見てみたいな。
C:どうやって飛ぶのかな?って気になるもん。
というところに繋がっていきました。
子どもたちもそこからふきだし本の再考に繋がっていきました。
次時では、一度読み合う時間を設定します。
子どもたちは、どのように読んでいくのでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
国語科 岩崎兼司
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