光村図書6年上の最初の説明文単元 「筆者の意図をとらえ,自分の考えを発表しよう」

公開日: 2016年5月27日金曜日

本日から授業実践を紹介するブログを始めようと思います。
日々の小さな実践を紹介していけるといいなと考えています。
どうぞよろしくお願いします。

今回は,複数回かけて,
光村図書6年の最初の説明文単元の構想について書いていきます。
お時間あられる方は,ご一読していただけると幸いです。


①単元の「教材研究」


まず,単元を構想するためには,教材研究が必要です。
最初に,教科書のリード文を読んでみると,
おおよそ2つの言語活動を行うことが読み取れます。

挙げられている事例に気を付けて,筆者の考えを読み取ろう。
筆者の考えに対する自分の考えを,具体例を挙げて発表しよう。

本単元の中には『笑うから楽しい』と『時計の時間と心の時間』の2つの説明文が用意されています。
この2つ文章を学習材として、の言語活動を行っていくのです。


さて,本単元での重点指導事項は,下の通り,「読むこと」領域の(ウ)と(オ)になっています。

(ウ)目的に応じて,文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり,
   事実と感想,意見などとの関係を押さえ,自分の考えを明確にしながら読んだりすること。
(オ)本や文章を読んで考えたことを発表し合い,自分の考えを広げたり深めたりすること。

よく,国語の授業について、

  「国語は何を教えていいかわからない」
  「国語科は授業をどのように進めたらいいのかわからない教科だ」

などと言われたりします。
その原因の一つに、
指導要領に書かれてある文言が抽象的であることが考えられます。

例えば,(ウ)の「要旨をとらえる」や「自分の考えを明確にする」などは,具体的な自分の言葉で言えるでしょうか?
ぼんやりとわかるけど,なかなか具体的な言葉にはしにくいのではないかと思います。

私なりに表現すると,以下のようになります。
「要旨をとらえる」
   ・・・筆者の主張を,本論の事例とのつながりなどから読み取り,
     求められている分量や表現の仕方などに合わせてまとめられること
「自分の考えを明確にする」
・・・自分の知識や経験,考えなど使いながら,筆者の主張についての自分の考えを説明できること

授業者が,指導要領にある指導事項を,より具体的な言葉で捉えることで,
国語の授業で何をするのかが明確になり,
子どもにとってもシンプルでわかりやすい授業になると,私は思います。

具体的な言葉でとらえる方法として,
指導要領の解説を調べたり,
国語教育の辞典を調べたり,
先行実践を調べるなどがあると思います。

このような教材研究を踏まえながら,
「笑うから楽しい」という説明文を,
単元の中でどのように導入していこうか考えました。
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