子ども自ら言葉に向き合い,言葉の力を獲得していく授業のワークショップ(日本国語教育学会熊本支部大会)

公開日: 2018年12月11日火曜日

12月22日(土)に本校において、日本国語教育学会熊本支部大会が開かれます。その中で3つあるワークショップの内の1つを担当します。

〇 これから求められる「資質・能力」を育てる授業とはどのようなものなのでしょうか。
 「言葉による見方・考え方」を働かせたられる言語活動とはどのようなものなのでしょうか。

このようなご質問に答えられるよう、理論的な説明を加えながら、模擬授業形式でワークショップを開こうとと考えています。たくさんの先生方のご参加をお待ちしております。
  子ども自ら言葉に向き合い,言葉の力を獲得していく授業を、私の模擬授業を通してご体験ください!!

以下、ワークショップの構想について、載せさせていただきます。



 
子どもの1日の学校生活のうち,その大半を「授業」が占めます。授業に子どもたちが楽しみながら熱中できると素敵ですよね。

 さらに,私たち国語教師は「国語」の授業に全力を注ぎます。授業を楽しむだけでなく,子ども自らが言葉に向き合う中で,言葉の力を付けられる国語の授業ができると最高だと思いませんか?

そんな授業づくりについて「物語文を読むこと」の模擬授業を通して具体的にご提案致します。

 
☆ 子ども自ら言葉に向き合い,言葉の力を獲得していく授業に必要な手立て


 
①「教師の学ばせたいこと」を「子どもの学びたいこと」にしていくための単元構成
 

 

子どもは教師の長い説明を好みません。
しかし,学びに見通しをもって粘り強く取り組む状況を生み出さないと「主体的な学び」は実現しません。
そのための手立てとして、
 
〇「子どもとともにつくる質の高い学習計画の提示」
〇「子どもにとって魅力ある言語活動の設定」
 
が必要であると考えます。模擬授業の中でこれからの価値を実感していただきます。
 
②友達と対話しながら物語文を深く読み解いていくための「わたしの問い」

 

学習指導要領における「深い学び」には『「見方・考え方」を働かせながら,(略)問題を見いだして解決策を考えたり,思いや考えを基に創造したりすることに向かう』学びとあります。物語を読みながら,自ら「わたしの問い」を見いだし,必要感のある対話を通して,新たな意味を創り出す物語の授業について,模擬授業や実際の授業の動画などを使いながらご提案させていただきます。ワークショップで使用する物語の教材は「わらぐつの中の神様」「カレーライス」を考えております。
③思考力・表現力・判断力を見取るパフォーマンス評価と子どもの学びを見取るICTの活用


言葉の力をつけるには、やはり「評価」は必要です。目に見えにくい「思考量・判断力・表現力」を見取るための評価とはどのようなものなのでしょうか。市販テストを使っていては、なかなか見えてこないと思います。
そこで、本ワークショップでご提案する評価方法として、
 
〇 「思考力・判断力・表現力」を見取るためのパフォーマンス課題
〇 子どもの学びを見取るICTの活用
 
をご提案いたします。
 
たった40分のワークショップですが、本校の研究を踏まえた濃密な40分をご提案いたします。時間は14:30~16:00までです。一日の参加が難しい方も、午後のこの時間からの参加も可能です。たくさんの先生方とご一緒に模擬授業ができることを、楽しみにしております。たくさんのご参加をお待ちしております。
 
 
熊本大学教育学部附属小学校 国語科 中尾聡志
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