国語「学級討論会をしよう」導入を終えた次時の授業

公開日: 2018年5月28日月曜日


ゲームを楽しみながら,子どもたちは「討論とはどういうものか。」「討論はどのように進めるとよいのか。」「1つの議題について肯定否定の両面から捉えることで,その理解が深まっていくのだという理解」などを体験的に理解していきます。この「体験的」な理解こそが大切であると考えています。そんな理解を大切にしながら、討論会の進め方を再度確認し、討論しながら混乱していた「肯定側」「否定側」の立場の作り方を確認していきました。



少しミニ討論ゲームの進め方を補足説明すると,前回のブログで挙げた通り,10個の議題をカードかしたものを,司会者に1枚ずつ配っていきます。やり方としては,この束を渡して,めくりながらゲームにしたこともあります。今回は1枚ずつ配り,同じ議題で全グループが討論し合う姿を選択しました。子どもたちは「次はどんな議題が出てくるのか?」と楽しみにしながら,司会者がグループに持って帰ってくるのを待ち望んでいます。そんなことを繰り返しながら,2時間目を終えていきます。



そんな授業を積み重ねていくと、不思議なことに、3時間目が始まる頃には、「なぜ勝てたのか?」「なぜ負けることが続いてしまうのか?」「判定するのが難しい。みんなが納得する判定ってどうするの?」などの思いが生み出されていきます。子どもがこのような「よりよい主張の仕方」「上手な判定の仕方」を求めた時にこそ,理想となるモデルを示すのです。子どもの必要感を生み出した時に,理想とする「確かな言葉の力」を示してあげるとよいでしょう。

示し方としては「二つのモデル文を比較すること」をよく行います。より説得力のあるモデル文とそうではないモデル文を比較することで,「結論から述べた方がわかりやすい」「相手が反論することを予想して、先に考えを述べると説得力が増す」「根拠となる内容には体験を入れた方がよい」「両方の説得力を生み出していた部分を認めた上で判定するとよい」などの言葉の力に気づいていきます。

当然、いつもいつもモデル文を準備できるわけではないと思います。準備ができない時には,教科書のモデル文や模範CDを使って説明してもいいかもしれません。とにかく,子どもたちがよりよい言葉を求めた状態になった時に、教えたりその有効性に気づかせたりすることこそが大事なのだと考えます。

この3時間目の学びによって,子どものミニ討論ゲームの様相が変わります。一気に質の高い討論ゲームになっていきます。その姿をしっかりと認め,学習感想である「国語の記録」に自分の言葉で書き残させていきます。本時でわかった「根拠を基に自分の主張をわかりやすく,相手が納得して聞いてもらえる方法」や「肯定側と否定側両方が納得する判定の仕方」をメタ的に捉えさせていきます。子どもが書いた「国語の記録」を2つ載せておきます



<国語の記録>
・自分の主張は簡単に話すことができずに、「~~だから」や「~~で」など、少しダラダラと話していたから、聞いている人はあまり納得できなかったと思う。

・今日は司会をしました。進行は覚えてきたのでできたけど、主張の時間仮が上手にできず、後半少し話し合いがぐちゃぐちゃになってしまったので、時間管理をして信仰できるようになりたいです。
 
 
 

4時間目からは「学級討論会本番に向けた準備」を始めていきます。そろそろこの単元も佳境に向かっていきます。学級討論会本番まであと少しです。

 


 



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