第4回熊大附属小国語授業研究会を開きました。今回は「きつつきの商売」と「すいせんのラッパ」の教材研究でした!

公開日: 2019年4月28日日曜日


少し前になりますが、4月12日(金)に第4回の熊大附属小国語授業研究会を開きました。

この会も昨年度の1月から始めたのですが、ようやく4回になりました。

年度始めのお忙しい時期だったのですが、たくさんの先生方にご参加いただくことができ感謝致します。第4回の振り返りを書かせていただきます。


今回の授業研究会で扱った教材は「きつつきの商売」と「すいせんのラッパ」でした。

これは光村図書と東京書籍の最初の物語単元です。

教科書の最初にある「単元のリード文」を読んでみると、「きつつきの商売」では「場面のようすを思いうかべ、音読しよう」とあり、「すいせんのラッパ」では「場面の様子を思いうかべて、音読する」とあります。

このリード文を読み、授業を考え始めると、自然と「音読する」という言語活動を思い浮かべるでしょう。

けれども、違う教材文なのに、同じように「音読」をする授業をしていて、子どもたちに言葉の力を付けられるのでしょうか?

もし、違うように授業するのであれば、どのように授業すればいいのでしょうか?

そのようなことを、2つの教材文を読み比べながら考えていきました。

「きつつきの商売」であれば、二つの場面にある音の違いを読み比べられるような音読にしないといけません。

作られた人工の音と自然にある音。
普通に聞こえる音と耳を澄まさないと聞こえない音。
そこにはなかった音と気付かないけれどそこにあった音。

そんな音の違いに気づくことのできる音読でないといけません。

また、2の場面にある5つのオノマトペはどのように読むとよいでしょう。
いや、そもそもそれぞれの音は何の音なのでしょう。

物語の叙述からは詳細に決めることはできませんが、それぞれが何の音なのか想像を広げる学習は必要になりますね。

参加の先生方からは「ドウドウドウ。」「ザワザワワワ。」の読み方に意見が集中しました。それぞれは何の音かを想像しながらも、ねずみたちの会話文には「ああ、聞こえる、雨の音だ。」とあります。この2つの音はどんな雨の音なのかについて、参加者それぞれの読みを出し合い、音読をしてみました。

大人でもああでもない、こうでもないと意見交流することができ、とても楽しかったです。



「すいせんのラッパ」では、音読の仕方を考える根拠となる語彙に着目しました。

ふっと読み飛ばしてしまいそうな「ふきならす」も、大事な複合動詞です。

「ふく」と「ならす」を組み合わせてつくった「ふきならす」

そんな複合動詞には、きちんと着目して、想像を広げさせたいですね。

3匹出てくるかえるたちも、どんなかえるなのか想像できる言葉があります。

「グローブ」「みどり色のリボン」「豆つぶ」

どの言葉も魅力的なかえるたちの姿や形を想像する上で、大事な根拠となる言葉です。

そのような言葉を大事にしながら、実際に音読してみました。

「地の文」と「みどり色のリボンのようなかえる」「ありたち」の役割読みをしたのですが、参加されていた先生で、「みどり色のリボンのようなかえる」を具体的に音読しくださる方がいらっしゃいました。参加している大人の教師でも、場面の様子を想像しながら、笑顔で音読し合う時間を過ごすことができました。


今回は3年生の物語文の教材研究を中心に行いました。

次回の第5回では、6年生の物語文を教材研究する予定です。
詳細はまだ未定ですので、また、ブログにてお知らせしたいと考えております。

次回は5月17日(金)の18:30からを予定しています。
熊本大学教育学部附属小学校の会議室にお越しください。

この会はどなたでも参加していただける会となっています。

「国語の授業について考えてみたい!」
「何か国語の授業の勉強を始めてみたい!」
「物語文ってどう読み解けばいいのかな?」
といった思いをもたれている先生は、ぜひご参加ください。
たくさんの先生方のご参加をお待ちしております!!

国語科 中尾聡志
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