光村図書5年「大造じいさんとガン」の教材研究

公開日: 2019年9月3日火曜日

8月30日(金)第7回の明後日の会を、本校会議室で開きました。

今回より明後日の会の内容をリニューアルして開催しました。

15分の教室が盛り上がる言葉を使ったアクティビティーとなる「国語クイズ」の紹介

15分の「大造じいさんとガン」の作者椋鳩十さんの作者研究

そして、60分の学習材研究という流れで進めました。

参加していただいた先生方と、楽しく深く「大造爺さんとガン」の学習材研究を進めることができました。


まず、本校溝上が「国語クイズ」の「ホッチキスゲーム」を紹介しました。
これは、昔流れていたバラエティー番組で行われていたものを基にしたクイズでした。
日常生活の中で使っているものを、そのものを知らない人に言葉を使って説明するというクイズでした。

みなさんなら「ホッチキス」を知らない人に、「ホッチキス」を何と説明するでしょうか?
日常生活の中で「ホッチキス」は「ホッチキス」でしかありません。
そのようなものを言葉で説明するのはとても思考力を必要とします。
会の中では、参加された先生方に「Tシャツ」を説明してもらいました。
結構難問でした。

作者分析では、私の方から椋鳩十さんについてご説明させていただきました。
山窩小説や動物文学をたくさん書かれた椋鳩十さんですが、鹿児島の県立図書館の館長をされていたことは有名ですが、「親子20分間読書運動」を広げて行かれたことはご存じだったでしょうか。教科書以外の本を20分間子どもが読む間、お母さんがそばに座ってその読んでいる内容を聞くという運動です。
とても心温まる運動をされていました。

学習材研究では、前書きのあり・なしと常体・敬体の違いが、どの教科書であるのかを説明したり、椋鳩十さんと西郷竹彦さんや鳥越信さんとの対談内容からわかる、この作品に込められた椋鳩十さんの思いなどを話させていただきました。

参加の先生方と一緒に分析する時の課題として、以前の光村図書指導書にあった「全体を通して読み通す課題」である「大造じいさんはなぜ,最初あんなに憎んでいた残雪の傷を治し,放してやったのだろうか。その気持ちの変化を読み取ろう。」を明らかにしていきました。

その分析の視点として、
①設定を読む。
②物語全体の構造を読む。
③大造じいさんの残雪への見方の変容を読む。
④情景描写を読む。
の4つの視点で分析していきました。

久しぶりにこの物語を読んだ先生から、とても好きで読み込んでいる先生までいらっしゃいましたが、様々な角度からご発言いただくことができ、教材研究をしながら、私もちゃっかり楽しんでしまいました。



9月の明後日の会は26日(木)に行います。
毎月金曜日に開いていたのですが、本校の体育祭の行事関係で、9月は水曜日の開催と致します。(以前掲載しておりました木曜日から変更しております!!)
来月の内容は「スイミー」の学習材研究です。
作者レオ・レオニさんの作者研究もありますし、
私の方からも教室が盛り上がる「国語クイズ」をご紹介しようと考えています。
たくさんの先生のご参加をお待ちしております!!

第8回熊本大学国語授業研究会「明後日の会」

期日:9月25日(水)
     ※26日(木)から変更しております!!
時間:18:30~20:00
場所:熊本大学教育学部附属小学校 会議室
準備物:筆記用具等のみ

国語科 中尾聡志
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