YouTube授業「読書を楽しむ3つのアイデア〜人物像編〜」
公開日: 2020年5月25日月曜日
この2ヶ月,熊大附属小ではYouTube,zoom,ロイロノートを組み合わせながら学習を進めてきました。今回から数回にわたり,その授業の中から遠隔授業としてはもちろん,日頃の授業にもいかせるアイデアを紹介します。
第1回は「読書を楽しむ3つのアイデア〜人物像編〜」です。
休校中,zoomで尋ねると,漫画三昧,アニメ三昧の日々…という子どもたちが多数…
まあ,当然といえば当然です。
ただ,その漫画やアニメを「言葉」を通して「見直す」ことで,それらをもっと深く味わえることを体験的に学べるようにするアイデアです。
やることはとてもシンプル。
誰もが知っている「ドラえもん」の登場人物のび太くんを取り上げ,こう発問します。
「のび太くんってどういう人物?」
すると,多くの子どもたちは「勉強が苦手」「のんき」などの考えをもつはずです。
しかし,映画ののび太くんを思い浮かべてみてください。
きっと「時には頼りになる」「勇気がある」など,のび太くんの違った面が見えてくるはずです。
ここで「人物像とは?」という定義を確かめておくと,人物像を通して,物語を楽しむアンテナができてきます。
教科書にはこうあります。
人物像…物語全体を通して描かれる人物の性格やものの見方・考え方などの特徴を総合的に捉えたもの。
のび太くんの人物像を考えた子どもたちは,性格やものの見方・考え方などの特徴を“総合的に捉える”ことを体験的に学んでいきます。
この時,言葉を選りすぐるポイントとして次の3つを確かめました。
①言葉を集める(選ぶ)
②言葉を組み合わせる
③言葉を修飾する
教科書(光村図書)巻末の「言葉の宝箱」も紹介しておくと,言葉を集める材料になります。
さらに,次の時間には「自分の好きなキャラクターベスト3の人物像を紹介しよう!」という活動に取り組みました。
一人一人が選んだ大好きなキャラクター。
その人物像を伝えるために,選りすぐりの言葉で表現されていました!
「回答共有」という機能を使い,互いの言葉を見合ってノートにメモすることで,言葉の幅や,表現の工夫を互いに学び合わせることにもつながりました。
こうした活動を通して「言葉による見方・考え方」を働かせることを体感し,次に他の物語を読んだとき,その見方・考え方を自覚的に働かせることができるのではないかと思います。
ぜひ試してみてください!
国語科 溝上 剛道
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