対話できる集団づくり

公開日: 2020年9月20日日曜日

夏休みも明け、2学期が始まった学校はいかがでしょうか。

いまだ明けないこの「コロナ禍」により、今までどおりの学級経営や研究会開催ができないもどかしさに、複雑な気持ちを持って日々生活をしております。きっと、全国の先生方もそうなのだと思います。

さて、今回タイトルに上げました「対話できる集団づくり」は、先週金曜日にある小学校の校内研で60分お話しさせていただいた内容です。

その学校の先生から「子どもたちを対話できるようにしてほしい。教室で言葉が飛び交うようにしてほしい。」とのご依頼を受け、校内研の時間をいただき、お話しさせていただいた内容となっております。

とても素敵な学校で、とにかく先生方が明るく温かい雰囲気がありました。当然、60分もあっという間に過ぎてしまいました。その振り返りをしようと思います。

私は「対話できる集団づくり」をするためには、以下の2つの視点が必要であると考えています。この2点を意識して、自分の学級づくりも行っているし、その先にある理想とする私の国語教室づくりも行っています。

その2点とは

①教科の面白さに触れることのできる授業

②学び合うことのできる集団となるための日々の指導
        です。

 

教科は国語に限りません。算数でも社会でも、理科でも体育でも同じだと思います。

教科の本質にふれた子どもたちは、学びを心から楽しみ、自然と対話という手段によって、深い学びを生み出していきます。

だからこそ、たくさんの授業で教科本来の面白さを実感できた経験が必要なのです。校内研の中では、算数の授業や国語の授業でのちょっとした取り組みを紹介し、光村図書の話し合い活動の教材を使いながら、その具体的方法を体験的に理解していただきました。

日々の指導も、大それたものは続いていきません。

息の長い指導ができるように、ちょっとしたことに付加価値をつけていくとよいと考えます。

感覚的な面白さがある活動の中で、たくさんの言葉を教室の中に生み出していく、そんな取り組みを、私の教室で日々やっていることを2つご紹介させていただきました。ここでも、先生方に私が担任する4年3組の子どもたちになっていただき、私の教室を再現していただきました。とても楽しそうに、活動していただけたその姿に、私も時間を忘れて話をさせていただいたところでした。

研究発表会や研究会の折に「私の教室では、対話が起きない、対話が生まれない。どうしたらいいですか?」というご質問を受けることがあります。

その要因の分析の仕方についてもお話しさせていただきました。
恐らくその要因は、簡単に見えてこないものだと思います。
けれども、対話が起きない、対話が生まれないことには、必ずその要因が隠れています。
その要因を正しく分析し、改善策を見つけ出せるようになることこそが、「対話できる集団づくり」に必要なのだと思います。

素敵な学校の先生方と、一緒に60分の時間を共有できたことが、何ものにも代えがたい私の学びとなりました。

今回のプレゼンで扱った内容を基に、もう一度自分の実践を見つめ直し、より質の高い対話ができる集団づくりの方法を、研究していきたいと考えられた1日でした。

国語科 中尾聡志
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