「まいごのかぎ 」第二時

公開日: 2023年6月14日水曜日

 第二時です。

この時間は,場面ごとに分かれてインタビューに取り組んでいきました。

物語を読んでお尋ねしたいところを考え,自分と同じ疑問をもっている子ども同士でインタビューに取り組んでいきました。

図工の時間を使って,手作りマイクと名札を作り,子どもたちもインタビューする気持ち十分でした。

どのようなことをお尋ねすると,りいこの気持ちが分かりそうかを全体で確認し,それぞれどの場面についてお尋ねしたいのかを確かめてから,それぞれの場面ごとのインタビューに移っていきました。

それぞれの場面でのインタビューを終えて,全体に戻ってきたらどこをお尋ねしたのかを尋ねてみました。

C:かぎ穴があった時どんな気持ちでしたかと聞いてみました。そしたら,一回目だから木に

       かぎあながあってびっくりしたと答えていました。

C:なぜかぎ穴にさしたのって聞いたら,桜の木の鍵だったらすぐに解決すると思って,持ち

    主に返せると思ったから。

C:〇〇さんに,どうして三回目でもやめなかったのって聞いたら,あじにかぎあななんて

  ありえないからやってみたくてさしたってこたえてくれました。

T:〇〇さんはどうしてそう答えたんですか?

C:見れば見るほどって書いてあったから,吸い込まれるっていうか,どうしても気になって

 ついさしちゃった。

T:みんなだったらさす?

C:さす!

C:いや,ささないよ。

C:桜の木にどんぐりがなったら面白すぎてさしちゃうよ。

C:なんで三回目もさしたのかを聞いたら,一回目と二回目が面白かったからかぎをさした

 って答えてくれました。

ここで,見えてきたのは子どもたちが読者の視点からインタビューをしているため,

最後の展開を全て知っており,最終的にはりいこの気持ちがプラスの方向かっている

ことが分かっているためにそれぞれの場面の出来事を面白い出来事だと捉えているという

ことでした。そのため,りいこが何度もかぎをさしたのは,さして起きる出来事を楽しん

でいるからだと考えている子どもがいることが分かりました。

そこで,一度叙述に立ち戻り,かぎをさした後のりいこの会話や様子を表す言葉に着目

すると「後ずさりして」「ため息を一つついて」「よけいなことをしちゃった」「悲しく

なりました」「わくわくした自分がいやになりました」などの言葉が書かれていること

に改めて気づき,りいこの気持ちが反省や後悔に向かっていることを読み取っていました。

さす前と後で気持ちがころころ変わっているわけや,なぜ何度もかぎをさしてしまって

いるのかを改めて考えたいという意見が子どもたちの振り返りからも見られていました。



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