夏季実践研修会へのご参加、ありがとうございました!!

公開日: 2017年8月26日土曜日

一昨日、夏季実践研修会での公開授業を行いました。
例年よりも多くの先生方にご参観していただくことができ、
とてもありがたかったです。
この場をお借りして、感謝申し上げます。

今回の公開授業を通して行った提案は「自作の説明文教材を使った授業の在り方」についてです。
①いかにしてプレ教材を作るとよいのか。
②そのプレ教材を使って、中心教材を読むための力をどうつけていくとよいのか。
の2点を中心にご提案したところです。
まだまだ不十分な点のある提案でしたが、
参観していただいた先生方、助言者の先生、講師の京都大学石井先生からたくさんのご意見をいただくことができました。今回の提案を通して得ることのできた、「成果」と「課題」をまとめさせていただきます。

まず、「成果」についてですが、
最も大きなものは「子どもたちの学ぶ姿」が見られたことです。
夏休み中の授業は子どもにとってとても大変なものだったと思います。
それでも、私の作った説明文に一生懸命向き合おうとする子どもの姿に、とても勇気づけられました。より豊かに説明文を読み解く力を、
2学期につけていってあげたいと思いました。

次に「課題」についてです。
課題は以下の3点を挙げます。
⑴4つの資料から1つの資料を選ぶ際の思考のプロセスをより自覚化したり、共有化したりする必要がある。
⑵前半の課題設定までの時間や自分が必要だと思う資料を考える時間が長くなり、後半の4つの資料から1つの資料を選ぶための話し合いの時間が短くなってしまったので、その割合を後半が長くできるように、授業の構成を考える。
⑶教材文に使う言葉1文字1文字に、今まで以上に書き手としての責任をもつ。

⑴についてです。これは石井先生からご指摘いただいたものです。子どもたち1人1人が必要と考えた資料について話し合い、話し合ったことを取り入れながら、最終的に自分は何の資料を使うのかを決めた際の「思考のプロセス」こそ重要だったのです。そのプロセスが次の「天気を予想する」を読む学習にもつながっていくのです。その点が石井先生がおっしゃった通り、私はオープンに終え過ぎたため、最後がぼんやりした授業になってしまいました。より子どもの思考した内容が具体的になるようにしなければなりませんでした。私の授業観がまだまだ足りていませんでした。

⑵はとても難しいものでした。プレ教材を使った単元構成を考える際、プレ教材を読む時間は1時間にしなければならないと考えておりました。もし、2時間もプレ教材を使うのであれば、おそらく今回の提案が一般化していかないだろうと考えたからです。本来ならば「天気を予想する」を読むことに使う時間を減らしてプレ教材を読むので、1時間はプレ教材に使うけれども、その1時間が中心教材を読む学習をより促進させるのだという主張にしなければならないと考えておりました。2時間も使ったら、それは使いすぎなのだと考えていました。しかし、資料を使った筆者の意図に迫るようにするために、資料と叙述のつながりだけではなく、その意図まで読む学習にしなければなかったと考えます。助言者の先生からも筆者の意図により迫り、筆者の主張を読み直す授業をすべきだというご意見をいただきました。もう一度授業内容を考えなければなりませんでした。

⑶については十分意識していたのですが、授業研究会終了後まだその意識が足りていなかったかもしれないと考えさせられました。自作教材で公開授業をする上でのとても大切なところであると考えます。

他にも「資料のつながり(順序性・連続性)を読むこと」についてもご意見いただきました。
今回の授業を経て、得ることのできた「改善点」が私の大きな財産です。
この「改善点」を生かして、2学期からの授業づくりを行っていきます。

国語の分科会でもお伝えしましたが、
11月18日(土)の土曜授業日には、
物語文「大造じいさんとガン」の公開授業を行う予定です。
もし、今回の授業を通して興味を持っていただいた先生がいらっしゃいましたら、
その授業も参観いただけると幸いです。
そこでも提案性のある授業を行っていきたいと考えております。

附属小夏季実践研修会が終わった翌日、
長崎大学で中学校の国語の先生方が行っておられる自主的な勉強会で、
私の「話すこと・聞くこと」の実践について発表させていただきました。
そちらの勉強会でも中学校の先生や大学の先生方から、
たくさんのご質問やご意見をいただくことができました。
私の頭は朝からフル回転でした。
自分一人で考えていては見えるものはとても少ないです。
いろんな先生からご指摘いただくことで、
自分の実践の足りていないところがたくさん見えてくるものなのだと実感したところです。

公開授業や提案を終えて、
たくさんのご意見ご指摘をいただいた後、
新たな気持ちで「よし、次の実践でも新たな提案をしていこう!!」という意欲を生み出すことができました。そんな貴重な経験をこれからも積み重ねていきたいと考えております。

ご参会いただいた先生方、授業研究会でご意見いただいた9人の先生方、
本当にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿