「海の命」(光村図書6年)の単元びらき〜映画「天気の子」スペシャル予報で,身に付ける力を捉える〜
公開日: 2020年1月30日木曜日 「海の命」(光村図書6年) 1人1台端末
昨日は,その単元びらきでした。
今回の単元では,「ショートムービー『太一のモノローグ』を創る」という言語活動に取り組みます。
導入では,昨年大ヒットした映画「天気の子」のスペシャル予報(予告動画)を見せました。
この映画は,中心人物「穂高」によるモノローグから始まります。
−これは,僕と彼女だけが知っている,世界の秘密についての物語だ。−
さらにこの予告編では,中心人物に影響を与えたたちが「どんな人物か」を表す言葉(人物像)とともに紹介されていきます。
例えば,対人物の陽菜は「世界の秘密を知る少女」,穂高に様々な影響を与えた須賀は「小さなプロダクションを営むライター」といった具合です。
クライマックスの場面では,穂高の走り続ける映像が流れます。
彼の脳裏に浮かぶのは,「もう大人になれよ,少年。」という須賀の言葉。
そして,陽菜の姿。
その時,穂高のモノローグがまた始まり…
この予告動画を,国語の授業に照らし合わせてみると,3つの指導事項が浮かび上がってきます。
まず,冒頭の「これは〜物語だ。」というモノローグ。
これは,中心人物の視点から,【物語の全体像】を捉えた言葉です。
次に,「世界の秘密を知る少女 陽菜」というテロップ。
これは,【人物像】を表す言葉です。
そして,山場における穂高のモノローグ。
ここには,【心情の変化】が表れます。
この3つの身に付ける力を,動画とスライドを使って共有した上で,「海の命」を読み,
「ショートムービー『太一のモノローグ』を創る」という言語活動を提案しました。
そして,そのために必要な力として,【人物像】【心情の変化】と関連付けながら【物語の全体像】を捉えることを確かめ,次の学習課題を設定しました。
物語の全体像を捉え, (身に付ける力)
人物の生き方が伝わるショートムービー『太一のモノローグ』を創ろう(言語活動)
そのためには,人物像や心情の変化と関連付けると考えやすい。 (思考操作)
第1時の最後には,その言語活動を創り上げるための「わたしの問い」を一人一人が立てていきました。
次回のブログでは,その問いを紹介させていただきます。
国語科 溝上 剛道
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