【大造じいさんとガン②】学習の個性化のスタートラインは「問いを立てる」こと

公開日: 2024年2月7日水曜日 「大造じいさんとガン」(光村図書/東京書籍5年)


第2時の目標

初発の感想をもとに、どんなことを考えたいか、どんな活動に取り組みたいかを話し合い、自分の問いをもつことができる。

主な学習活動

⑴ 初発の感想をもとに、考えてみたいこと、取り組んでみたい活動を話し合う
⑵『ろばたの座談会』の見通しをもつ
⑶ 全文を読み、問いを立てる。

学びの実際

<学習活動⑴>初発の感想をもとに、考えてみたいこと、取り組んでみたい活動を話し合う


初発の感想を共有しながら「どんなことを考えたい」「どんな活動に取り組みたい」と問いかけました。

子どもたちから出されたのは、

・問いを考えたい。

・自分の問いについて少人数での話し合いで考えたい。

・問いを解決していきたい。心情を考えて読んでいきたい。

・大造じいさんの心情を捉えていきたい。

・自分の本と「大造じいさんとガン」の違いを見つけてみたい。

・交流して面白さを感じたい。

・あまり面白さがわからなかったから、この物語の面白さを考えたい。


これまでの単元では、「劇をしたい」「続き話を考えたい」など、なりきったり、二次創作をしたりする活動アイデアが出されることが多かったのですが、
今回は「○○を考えたい」のような意見が多く出てきました。

これはちょっと意外でもありました。
本当は「この活動はこんなところがいいよね。でもここはちょっと… だからこんなふうに〜」のように、あーだこーだしながら活動を一緒に考えていこうと思っていました。
ただ、子どもの「〜したい」と教師側が構想としてもっていた座談会形式の活動のマッチしていると考え、今回はシンプルに私から「だったら、こんなのどう?」と提案してみました。

<学習活動⑵>『ろばたの座談会』の見通しをもつ

前回の初発の感想の中に、0次段階で読み聞かせをした「かたあしの母すずめ」についても感想を書いていた子どもの記述を取り上げ、『座談会録』のモデルを提示しました。











その後、「大造じいさんとガン」版のフォーマットを1人1台端末に送り、それぞれまずは初発の感想をそのままコピペ。

これから、ここをスタートラインにして、大造じいさんや椋さん、そしてクラスメイトと対話しながら、考えを深めていくことを単元のゴールに設定しました。

<学習活動⑶>全文を読み、問いを立てる
本校の研究副主題のキーワードでもある「学習の個性化」を実現する上で、この「問いを立てる」ことは欠かせません。
そのための手立ては二つ。

①第1時の作品との出合いの際に、「範読を聞く」という一方通行的な学習活動にするのではなく、つぶやいたり、都度都度感想交流したりしながら「聞く⇄話す」を繰り返す双方向的な活動にしたこと。

②初発の感想の中ですでに問いを書いていた子どもの記述を取り上げ、座談会シートのモデルとして提示したこと。

また、前回は読み聞かせを聞くだけだったので、今回は自分で読み(音読か黙読かは自分で選択)、改めて一人ひとりが問いを立てていきました。

子どもたちが立てた問いは以下の通りです。



今回もお読みいただきありがとうございました。
次回は、いよいよ試しの活動に取り組みます!

国語科 溝上 剛道


















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