【情報を編集・操作する力】についての実践を発表させていただきました!

公開日: 2019年2月24日日曜日

昨日,熊本市国研の研究発表会で九州大会の実践を発表させていただきました。

今回取り組んだのは【情報を編集・操作する力】についての実践です

<単元名> 
本当はどうなの?今どきの小学生~しりょうをもとに、すじ道を立てて話そう~
       (教材「しりょうから分かる、小学生のこと」光村図書三年下)
<本実践の主張点>
「図表のよさ」とは何か。この問いに対して,資料活用単元を終えた子どもの多くは「正確な数値が分かる」「変化が分かりやすい」などと答えるでしょう。しかし、そうした知識は本当に「よさの実感」を伴った生きて働く言葉の力となっているのでしょうか。 

 教科書では「①しりょうを読む。②組み立てを考え、発表する。③分かりやすい発表のしかたを考える。」という学習計画が示され、その学習を通して【情報を編集・操作する力】の育成が図られています。この情報を編集・操作する力】は、指導要領改訂の要点に挙げられた「考えの形成」に関わる言語能力の一つであり、特に小学校段階においては「対面する相手や具体的な場面に応じて、情報を選択する力」が求められています。しかし、教科書の計画のままでは目的意識・相手意識が不明確で、ともすると資料の読み取り方や話し方の単なるスキル練習に陥りがちです。

 新学習指導要領の中学年の目標には「言葉がもつよさに気付く」ことが明記されました。子ども自らがそのよさに気付くには、単に知識・技能を教え授けるスキル練習ではなく、具体的な場面や目的の中で子どもが「やってみたい」「考えたい」という思いをもてるような言語活動が欠かせません。そして、一人一人が主体となってその活動に取り組む中で、自分自身が駆使した知識・技能が場面や目的と結びついてこそ、よさの実感を伴った学びとなると考えます

 そこで、本実践では次の三点をポイントとして単元を構想しました。
○ 資料活用の必要感を生み出す「具体的な目的設定」と「単元導入のしかけ」
○ 思考操作の具体を共有するための課題と学習の手引き
○ 一人一人の子どもが言語活動の主体として学ぶことができる教材開発

下図は,昨日の発表資料です。
ご参加いただいた先生方,お忙しい中にありがとうございました。
次回のブログでは,発表の中で詳しくお話できなかった授業の様子についてご報告させていただきます。

国語科 溝上 剛道




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